西部開拓時代のオレゴン州、未開拓地に流れ着いた2人の男。
狩猟仲間に置いてけぼりにされた料理人クッキーと中国人移民のキング・ルーは、街に一頭しかいない牛のミルクを夜な夜な絞り、ドーナツで一攫千金を画策する。
あらすじから想像するよりずっと、素朴でシンプルな物語でした。牛歩のようなスローテンポで時間は進む。揚げたてのドーナツに蜂蜜とシナモンをまぶして。。ああ寒さと空腹の中で、甘味の誘惑に人類は抗えないね。
二人の夢と尊い友情は、誰にも知られることなく大地に眠る。道端の花のような、名もなき人々の記憶をたくさん抱えて地球は回っているんだなって、壮大なことを考えちゃったりして。
