皆さんが大絶賛の
『哀れなるものたち』を鑑賞した。
いろんな男どもが登場していたが、
果たして自分はどれに分類されるのか？？
少なくとも、最後の将軍や娼館の最初の客（三こすり半の男）だけは違うと祈りたいwww
さて『ファースト・カウ』
最近、巷で少しだけ話題になっている
4月公開予定の『パスト ライブズ』
これを昨年秋に機内で観たのだが、
自分が一番印象に残ったのが
主人公の旦那である「ジョン・マガロ」
その彼が主演をしているということで
楽しみにしていたこの作品。
ジョン・マガロさんの優しい声がこの主人公にはピッタリというか、監督自身が敢えて狙っているのだろう。
ライカート監督と誰かとの対談のなかで
「アメリカ人は映画の中にバイオレンスを求める。その結果スクリーンで観る人・男性がいつも暴力的なキャラクターになってしまい、そしてまた映画にバイオレンスが描かれていないと物足りなく思える観客が生まれていく」
とあったが、
なるほど、だから往年のアメリカ西部劇やアメリカン・ニューシネマのアンチテーゼ的作風なのね。
2人の逃走劇なんかは午前十時〜で観た『明日に向かって撃て』みたいなんだけど、そのテイストは全く違うもんね。
この監督さんにしては尺が長いし画面は暗く静かなトーンで眠くなることもあったが、映像カットや劇伴がとにかく良い。特にラストを映さず最初に繋げる演出はお見事。
それにしても
なんかクセになるんだよなぁ、、
ケリー・ライカート監督作品は。
