注目すべきケリー・ライカート監督のをようやく鑑賞。脚本のジョナサン・レイモンドが執筆した小説『The Half-Life』が原作なんですね。
オープニングの大きな貨物船が写し出されるショット。この引きつけられる画を観ただけで本作の良さが伝わってきます。
美しい映像もさることながら、カントリーのミュージシャンでもあるウィリアム・タイラーの音楽も牧歌的で素敵だった。
ストーリーは単純ながらこうも惹きつけられるのはなぜだろうか。立場の弱い者たちへの優しいまなざしと、孤独な男二人が出会って生まれたかけがえのない友情を丁寧に描いている。
アメリカの開拓時代の片隅で、ささやかな夢を抱いた男たちの儚い生活を、すくい上げ珠玉の作品にまで昇華させた監督の手腕には恐れ入る。見逃さなくてよかった。
劇中の小麦粉のお菓子がとても美味しそうで、上映後は早速焼き菓子を食べました😋