このレビューはネタバレを含みます
牛がめちゃくちゃかわいい。
一瞬出てくる、小さくて短足の犬もめっちゃかわいい。
主人公のクッキーは、『幸福なラザロ』のラザロを彷彿とさせる聖人感がありました。
この監督は人の人生の一部を切り取って見せるタイプのひとなのかな?そこまで大きなトラブルやドラマチックなことは起きないので、ハラハラさせられてもなんとかセーフで安心しました。悲劇が起こったほうがドラマチックではあるけど、そういう作品が溢れているなか、この監督の描く世界観はなんだか貴重な気がします。少なくとも、わたしはすきです。
中国人のキング・ルーと再会できたこと、お金を持って逃げなかったことがとても嬉しかったです。
最後はあのまま二人で…ということで映画冒頭のシーンに繋がるのでしょうが、あのラストは二人にとって不幸ではなかったと信じています。