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ジャンゴ 繋がれざる者のmomokaのレビュー・感想・評価

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)
4.5
お久しぶりのタランティーノ監督作品。
面白いの言葉に尽きる。やはり彼の作品が大好き。

本作は、奴隷のジャンゴ(ジェイミー・フォックス)と賞金稼ぎの歯科医シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)の出会いから始まる物語である。奴隷制という残酷非道な制度が物語のひとつの要素になっているにも関わらず、見事エンターテインメントに昇華されている点に監督の手腕が光っていると感じる。

ライトにもシリアスにも振りすぎていない、その絶妙な塩梅が個人的に好みだった。
とは言え、作中での黒人に対する白人の惨たらしい行為の数々には思わず目を塞ぎたくなる。そうした差別にまみれた世界のなかで、ジャンゴとシュルツの関係性は何だか相棒のようで良いなと感じた。シュルツさん好きです◎

本作の見所は、何と言ってもジャンゴの早撃ちとレオナルド・ディカプリオの悪役っぷりだと思う。目を疑う速さで、正確にターゲットを仕留めていくジャンゴの姿はスマートで痺れるし、生まれながらの極悪人にしか思えないようなディカプリオの演技力は素晴らしい。彼のブチギレシーンにまつわる逸話には、さすがの俳優魂だなと思わずにはいられなかった。

テンポ良くお話が進んでいくので、165分という長さを感じることなく楽しめると感じた。
痛快なものを求めている方にはぜひオススメです💡
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