いつものことですがタランティーノの作品はとにかく長い！(笑)今作も他聞に漏れず話が逸れたり余分な会話が挟まれるから必然的に長くなってる。まぁ165分しっかり見せきってしまうのは脚本の良さ（ただしアカデミー賞脚本賞はチョッとどうかと思うが．．．）と氏の腕あってこそ。氏特有のド派手な描写はあるが、マカロニウェスタンというよりは意外に正統派な西部劇の作りにビックリ。普通に面白い。ただ、これほどまでの長尺ならばもう少し各人物像を丁寧に描いても良かったと思う。とくにDr.シュルツの描き込み不足（黒人に肩入れする背景）は痛い。まぁそんな小難しい事を語らずただ楽しめるのが西部劇の良いところ。頭を空っぽにして観れば何ら問題ない。秀作。
