碧

ジャンゴ 繋がれざる者の碧のレビュー・感想・評価

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)
4.0
静かな夜、美しい庭、豪華な家具調度品にかこまれた部屋で、上品なドイツ人医師によって突然もたらされる過激なバイオレンス。
勧善懲悪、面白半分に人種差別する白人に対する正当防衛の殺人。捕まえるには生死を問わないとの許可書まで所持している。
そして過去の名作のオマージュがちりばめられている。
監督はこれでもかと、見る者の殺人を楽しむことへの倫理的敷居を低く、いや、粉々に破壊してくれている。
最後に黒人ジャンゴが厳しい戦いを生き残り幸せになると見せて、その前に白人のシュルツのジャンゴ育成の貢献を称え、白人の反感を買わないよう上手く作っている。
移動歯科馬車のびっくり箱のような歯の模型といい随所にユーモアまで漂わせ、ほんとうによくできている。
碧