Ryo

ジャンゴ 繋がれざる者のRyoのレビュー・感想・評価

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)
4.0
俺は奴隷じゃない。賞金稼ぎだ
ーーージャンゴ・フリーマン

巨匠クエンティン・タランティーノ節が炸裂する西部劇映画。黒人奴隷ジャンゴが一人のドイツ人賞金稼ぎとの出会いをきっかけに壮絶な差別社会に抗いながら愛する妻を取り戻そうとする。

もはやコメディとも言えるほど大量の鮮血が迸る暴力表現と露悪的に描かれる差別主義者の白人たちをジャンゴが快刀乱麻を断つが如く次々に叩きのめしていく様はまさに痛快の一言。
古き良き西部劇の王道進行をしっかり抑え、後の「ワンス・アポン・ア・タイム〜」にも通じるマカロニウエスタンの息吹がこの作品でもしっかりと感じられる。監督の個性が色濃く映し出される唯一無二の快作。
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