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ビギル勝利のホイッスルのfieldのネタバレレビュー・内容・結末

ビギル勝利のホイッスル(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

学校取り壊し反対デモに対し一方的に武力鎮圧に出た警察隊、生徒が逃げ込む先に待ち構える街のリーダー、マイケル。サッカーシャツにドーティ姿のヴィジャイさんが勇ましい。右腕ヨギバブを従えて警察相手のアクションもLEDお婆ちゃんが印象的な歌と踊りも初っ端から楽しいな。まぁエキストラの多いこと。マンパワーを感じる。

抗争に巻き込まれた旧友セディルに代わりタミルナードゥ女子サッカーチームの監督を引き受けるマイケル。スター選手だった時のサッカーは足技がやたら多いけど割としっかりサッカーしてる。ジャンプしてギターを弾く決めポーズがいい。
トロフィーで男を殴る程勇ましいエンジェルとの出会い、選手の時の愛称ビギルを誇りに思い息子を愛す一人二役の父ラーヤッパンから街のドンを引き継ぐまでの回想。どもり気味で重厚感のある優しい父とのハグシーンも好きだ。
女子選手たちとの確執、心の傷や女性軽視の問題を踏まえながら理学療法士のエンジェルと一緒に監督としてチーム引っ張ってく。マニプールとの雪辱戦は想いを抱え監督と共に突き進む女性たちが格好良かった。スポーツとしても楽しいな。
抗争は父から子へと引き継がれ宿敵ダニエルとは力ではなく諭す形も良かったがスポーツと抗争の二本軸、シビアな重さと軽さのパワーバランスも良い。協会のシャルマの出鼻も挫いたし。
一番見せたかったのは最後の一文「すべての女性に捧ぐ」これに尽きるだろう。可愛さと格好良さの出し入れ自在のヴィジャイさんは勿論、アトリ監督のアクションでの格好良いスローショットや赤や青の映えるライティング、好きだなー。

インターミッション明けのフード被ってカバディカバディ…は百発百中のオマージュだ。
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