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SKIN/スキンのデイのレビュー・感想・評価

SKIN/スキン(2019年製作の映画)
3.9
KKK白人至上主義の映画で
アメリカンヒストリーXでは
エドワードノートン演じるデレクの心が解けて行く様子を描いたのに対して、

今作品はジェイミーベル演じるブライオンが、愛する女性と真っ当に生きて生活をしたいのに、中間達から、「裏切り者」として追われ、阻まれ、なかなか上手く行かない様子を描いた映画だという事。

暴○団…893から足を洗うのが難しい??ような…日本人としての感覚だと、そんな感じでしょうかね。

そして、実話ベースなのですね…。

あの小さかったビリーエリオットを演じたジェイミーベルが、
アメリカ映画で主役を張るなんて。

ジェイミーベルも確実にエドワードノートンのようなカメレオンアクターになっていますね。

身体造りも相当したのでしょう。
(ロケットマンのほうが後の映画なんですね。)


小さなツッコミを入れるとしたら、タトゥー除去まで約180日を要しているのに、
ブライオンの髪型が坊主のままって…。

監督…撮影の順番間違えたんじゃ?とか…。
まあ、重箱の隅を突いてみました💦


このブライオンが所属するKKKのグループのボスは
ブライオンの育ての親のフレットとその妻のMom。

ホームレス状態…いわゆるストリートチルドレンだったブライオンを拾ってあげて、育てたように、
ギャビンという少年にも
「貧しい生活をするか、温かい食べ物を食べられる生活をするか」
と、ボスのフレッドは選択させる。

まだ、物心が付いて無い少年。

だから、ブライオンもきっと、アルコール依存症で死んだ母親とジャンキーな父親の恵まれない家庭で路上生活を強いられて、フレッドの家に住む事になりKKKグループのメンバーになった…ならざるを得なかった事がうかがえます。

ブライオンが愛したジュリーを演じたダニエルマクドナルドは短編のSKINで母親役として出ていましたが、
短編との繋がりは無かったですね。

ふくよかで、美人では無いところが現実味がありますね。
シングルマザーで3人の娘が居ますが、
思春期の長女デズリーが
「またかよ…。」
の言葉通り、ジュリーの3人の娘達はみんな父親が違うのがうかがえます。

長女の反発とブライオンの育ての母親であるMomに傾倒していく様子から
どんなに遠くに逃げても、居場所を突き止められる事が分かって来て

絶望の淵に追いやられるブライオンは…。

とにかく、アメリカヒストリーX同様に、セックスとバイオレンス…
エグいシーンが多くて、少しネタバレを読んで来て、覚悟をしていたのですが、
犬好きの私が、目を背けてしまった
ブライオンの愛犬ボスのシーン。

ブライオンに少しでも良心の呵責がある事が映画を観ていて分かります。
それは、本当に愛する女性に出会い、守るものが出来たからなのでしょうかね。
それとも、元々、良心が痛む心の持ち主だったのか…。

アメリカヒストリーXでもそうでしたが、
この作品でもブライオンを救ったダリルは"黒人"であると言う事。

日本人の私には理解出来ない肌の色の差別。
って、純血な白人って何??

アメリカンヒストリーXで
黒人の高校時代の先生の言葉
「怒り(憎しみ)は君を幸せにしたのか?」
の言葉がとても心に残っていて

当たり前の話なのだけれど
戦争なんて誰も幸せにしない。
国のトップのエゴだ。

憎しみはあなたを幸せにしているの?
と問いたいです。

アメリカンヒストリーXのレビューになってしまったかも💦🙏

※タトゥーは消せるけれど、日本の893さんが入れている色付きの墨は消せません。



映画を観るペースが月イチぐらいになって来てしまいました😭
フォロワーさんのレビューをなかなかお伺い出来なくてごめんなさい🙏
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