社会のダストダス

返校 言葉が消えた日の社会のダストダスのレビュー・感想・評価

返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)
3.9
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。


台湾の同名ホラーゲームの実写映画作品、ホラー×ミステリー×政治問題の独特の味わい。1960年代の独裁政権下の台湾、反体制派に対して政治弾圧が行われていた時代。市民の間で相互監視と密告が課せられ、違反者が見つかれば拷問、処刑もされていた。

女子高生のファン・レイシンが放課後の教室で目を覚ますと、学校から人の気配が消えている。政府から禁じられた本を読んでいた読書会のメンバーである少年に出会い、ともに校内を探索するが外へ出ることが出来なくなっており、校内には不気味な怪物が徘徊している。

最近お気に入りのワン・ジンちゃん(王淨)主演。ゲームが原作という色眼鏡で見られそうな作品でありながら、本作は台湾の金馬奨で主演女優賞も獲得しているなど代表作といえる。本作以外ではコミカルな役も多く、台湾の若手にもすごい人がいるんだと軽く衝撃だった。



🏆ゴールデン・ダストダス賞2023🏆

2023年総括、書いてなかった作品のレビューを簡単に済ませるついでに、今年の優秀作品を独断と偏見と贔屓で選び自己満足に浸ることを目的とするゴールデン・ダストダス賞2023。2023年内に終わるつもりが繰り越しちゃいましたね、残すはフューチャー賞と作品賞。

セミファイナルの今回は、フューチャー賞。2024年以降の作品で、楽しみにしているものについて挙げていこうと思います。これについてはFilmarksのフォロワー様の期待作も気になるところです。

☆フューチャー賞 ノミネート


『マッドマックス:フュリオサ』… 3年連続で本項にノミネートされている本作もいよいよ卒業を迎えることになりそうです。『マッドマックス 怒りのデスロード』でシャーリーズ・セロンが演じた戦士フュリオサの前日譚。アニャ・テイラー=ジョイがタイトルロールを演じます。

『Winner(原題)』… 2016年の米大統領選にロシアが介入したことを示す機密文書をメディアにリークし、有罪判決を受けたリアリティ・ウィナーを描く。主演のリアリティを『CODA』等のエミリア・ジョーンズちゃん、姉をキャスリン・ニュートンが演じます、最強美人姉妹すぎやしませんか。

『ベイビーわるきゅーれ3(仮題)』… 殺し屋女子二人組の活躍と憂鬱を描いたアクション・コメディ。主演の高石さんの地元宮崎県が舞台、病的な新キャラクター、邦画史上最多キルを目指すなど期待を煽られます。今回は舞台が変わるので、国岡さんみたいに食レポもするかもしれませんね。

『青春18×2 君へと続く道』… 日台合作、台湾の超人気俳優グレッグ・ハンと日本が誇る天使 清原果那のW主演、監督は藤井道人。台湾で話題を呼んだ紀行エッセイ『青春18×2 日本漫車流浪紀』の映画化。共演者は未発表なので日台からどんなキャストが集まるのか楽しみです。

『Civil War(原題)』… A24製作、アレックス・ガーランド監督、キルステン・ダンスト主演。19の州が合衆国から脱退し分断国家となったアメリカが舞台の近未来スリラー。大規模な内戦が勃発しアメリカ全土が戦場となるなか、キルステン・ダンスト演じるジャーナリストの視点で描かれるようです。

『The Nightingale(原題)』… 全世界70億人が崇める我らが女神エル・ファニングと姉ダコタ・ファニングが実写初共演するとされる作品、監督としてもキャリアを重ねている女優メラニー・ロランが監督。第2次世界大戦下のフランスを舞台に、育った境遇の違う二人の姉妹を描いたベストセラー小説が原作。



以上がざっと個人的な期待作のリストになります。ここに書いた以外にも楽しみな作品はたくさんあります。ちなみに前年一番期待している作品に選んだ『ノースマン 導かれし復讐者』は期待通りに好きな作品でした。

受賞は… ♬どぅるるるるrrr… (ドラムロール音)



🏆『マッドマックス:フュリオサ』です!

フューチャー部門3年生卒業年に有終の美を飾ることになりました、公開延期になって留年することが無いよう願っています。トレーラーも公開され、ようやく作品のイメージも見えてきたことで、期待が高まってきました。

以上、フューチャー賞でした。今年も適当な感じでやっていきます。わぁーい!