精肉工場はファスビンダーの『13回の新月のある年に』を彷彿とさせる。葛藤が生じ、倫理的な行動として自主する訳だが。サイドミラー越しのショットや、タバコによる視線の誘導、フェリーからマッティ・ペロンパ…
>>続きを読むカウリスマキ初の長編劇映画監督作。罪と罰ってこんなんだったっけか。警察に捕まりたいのかそうではないのか、揺れる犯人の男の葛藤を描く。
無表情な人たちと独特な暗さはこの頃からもう完成されていてすごい。…
言わずと知れたロシアの文豪ドストエフスキーの原作をアキ・カウリスマキが描いたデビュー作。
キリスト教がベースに大きな流れとなっている原作に比べ、こちらは人間の心にポイントを置いている。
自分の信…
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<“道理”を殺したかった男の罪と罰>
フィンランド・ヘルシンキの食肉解体工場で働くラヒカイネンは、仕事帰りに実業家ホンカネンを射殺するが、ケータリング業者のエヴァに目撃され何故か彼女に逃げるよう促…
デビュー作ということもありまだ作風が確立されていないという印象、わたしはアキ・カウリスマキ作品の陰鬱でけれどシュルレアリスティックなユーモアに満ちているところが好きなのでこれはなんとも...もうちょ…
>>続きを読むカウリスキマの監督デビュー作。
ドフトエフスキーの罪と罰を映画化とはなんと勇気あることよ
でもやっぱり彼のアレンジは独特で、淡々とクールに進んで行く。もうこれはドフトエフスキーの作品と切り離した「罪…
このレビューはネタバレを含みます
思い詰めて 行動に起こした結果 虫ケラだと思った奴と同じ虫ケラになった。救いは 自分を待つという女性が現れた事。虫ケラ同然の行動を起こさなかったら 気づけなかった感情だったかも。この二人に生まれた感…
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