たむランボー怒りの脱出

罪と罰のたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

罪と罰(1983年製作の映画)
3.5
人間が路面電車に轢かれる映像が見れるのはカウリスマキだけ!という感じがするが映画表現の広い世界をもっと見ていけば全然そんなことはないんだとは思うがそのくらいこの展開がよくあるイメージ。なんせデビュー作からそれをやっている。スヴィドリガイロフの死に方をドストエフスキーの原作から改変してまでやっているからこだわりがあるんだろう。フィンランド特有の交通事故事情なのかもしれないが、路面電車が多かった時代の日本映画ではそういう場面の印象は特にない。「人身事故」の暴力的なイメージとは違った、普通に歩いてたらのんびりと走る電車に路面でシンプルに轢かれるという、ちょっと滑稽な印象があるのが特徴か。