オリジナル版の韓国映画が大好きなのでリメイクされると聞いた時は、さあ、作ってみなさいよという、ちょっとナメた目線でいた。しかし、日本版も素晴らしくオリジナル版と引けも取らない出来だったと言わざるを得ない。
展開はほぼ韓国版と一緒。多少アレンジ的な要素もあったが、ほぼ韓国版と一緒で逆に良かったと思う。なによりもオリジナル版をリスペクトする精神が伝わった。
輝く未来を見て欲しい。そこに俺はいなくても。
純度100%。まじりっけなしのラブストーリー。BTSが歌うエモーショナルな主題歌。そして、映画全体の映像が美しい。
美しい映画だ。
不慮の事故で、両親を失い、自身も光を失った柏木明香里(吉高由里子)。の屈託な笑顔と惹き付けられるような美しさ。
家族に捨てられ、修道院で育った寡黙でどこか危なっかしい影を落としている主人公アントニオ篠崎塁。(横浜流星)の肉体の造形美。
ロミオとジュリエットのセリフ『彼女の目が問いかけている。僕は答えなければ 』。から引用されている映画のタイトル。
スクと名付けられたゴールデンレトリバーの犬。
シーグラス。キリストの木彫り。キンモクセイの花。劇中に登場するどれもが美しい。