映画好きの柴犬

きみの瞳(め)が問いかけているの映画好きの柴犬のレビュー・感想・評価

3.8
いつもチョイ役の野間口徹の出番が多い!

 交通事故で両親と視力をなくした女性(吉高由里子)と、事件に巻き込まれキックボクサーになる夢を諦めた青年(横浜流星)の、偶然の出会いから始まる切ないラブストーリー。

 なんで主題歌がBTSなのかなと思ったら、韓国映画のリメイクだったのね。どおりで、三木監督にしてはバイオレンスシーンが多いなと思った。しかし、それ以外はしっかりといつもの三木監督作。ストーリーに意外性はないけれど、丁寧な描写と得意の柔らかい光線に包まれた切ないラブストーリーが展開する。

 でも、本作は、なにより主演の二人が良かった。吉高由里子は弱さと健気さが同居するキャラががいいし、ちょっと首が座らないというか視線が定まらない素のキャラクターが何気に盲目の役にピッタリ。横浜流星も、影のあるキャラクターがはまってるし、空手をやっていただけあって、締まった体とボクシングシーンのキレが半端なかった。もっとアクション作品に出てもらいたいな。