2020年に鑑賞した恋愛作の中で間違いなく1位だった。横浜流星と吉高由里子の繊細で細部までなりきっている演技に惹き込まれて後半からずっと涙が止まらずハンカチが役目をはたさなくなっていたのを覚えている。
横浜流星はボクサーという役だがもともと締まってる綺麗な身体をしているため、役柄がこちらにもすんなり入ってきやすかった。割と怒った時の演技が1パターンすぎると感じていた方だが、動揺した時の目の動きや好きになる前の彼女を見つめる目、大切な人になってからの彼女を見つめる目、狂気じみた目まで一つ一つの目の演技が素晴らしかった。暗く重い過去をもっている主人公だが、演技が素晴らしすぎて、恐怖や喜びや葛藤と言った彼の役柄の感情がこれまで以上に伝わってきて、これまでの映画でなかなかなかった"主人公の気持ちと一体化する"感情があった。
吉高由里子は盲目の女性ということだったが、初めての演技だとは思えないほど軽々とこなしているように見え、さすがだなと感じた。彼女の屈託のない笑顔が、役柄も相まって引き立ちすぎて眩しい、彼女の笑顔が恋しくなってしまう。誰が見ても鑑賞後には吉高由里子を好きになっているだろうね。盲目という題材を扱ってるからこその光の演出も綺麗であったり、盲目と孤児という題材を扱っている以上、それらを抱えてる人よ苦悩も描かれていたのが素晴らしかった。
原作が韓国とはいえ
主題歌はBTSかぁーと、
観る前は流行りの韓国グループということに嫌気がさしてしまっていたが、
終わってからはそんなことを思っていた自分をはったおしてやりたい。"主題歌までが映画の1部"というのを痛感するほどいい曲でこれしかないと思える曲。映画鑑賞後はしばらくリピートしてる(笑)
やっぱり三木孝浩監督の撮る恋愛映画は間違いないと実感した。
恋愛映画好きではなくとも、
ぜひ見てほしい映画。観ない方が良かったという人は絶対に居ないはず。
吉高由里子さん
横浜流星さん
三木孝浩監督
素敵な作品をありがとう🎬
