aaaakiko

不実な女と官能詩人のaaaakikoのレビュー・感想・評価

不実な女と官能詩人(2019年製作の映画)
3.3
とても美しい映画でした。
ノエミ・メルランがあの絵画のような『燃ゆる女の肖像』よりさらに美しかった。
でもどうしても、マリーって女が好きになれなかった。
マリーの夫アンリが好きになってしまったから。寝取られ夫アンリ。
彼が、自分の嫁と愛人との性交の声を、隣りの部屋で聞いてるシーンがすごい良かった。はじめはただのジジイだと思ったアンリがあんなに色っぽく見えるとは。

生涯で2千人以上の女性と関係したといわれる詩人、ピエール・ルイスが死後に残した大量のポルノ写真から着想を得たという映画でした。
その写真がなんとも美しくて、映画もそのままでした。光の感じとか。白い下着やシーツの感じとか。
でもどうもストーリーが好きになれなかった。
原題の『Curiosa』は扇情的な写真や本のことだそうです。
aaaakiko

aaaakiko