けーな

オフィシャル・シークレットのけーなのレビュー・感想・評価

4.0
とても見応えあって、観て良かったと思える映画だった。

米英が、イラクへ攻撃することを正当化するために、裏で違法な工作をしていることを知ったイギリス諜報機関(GCHQ)に勤める女性キャサリン・ガンが、その事実を報道機関にリークし、それによって、政府から告発され、裁判にかけられた事実を元にした話。

この内容を映画にすることが許されたことに、まず驚いた。政府を敵に回した行動を承認する部分がある内容だから。

9.11の後、アメリカが、大量破壊兵器を保有しているという嫌疑で、イラクを攻撃したが、結局、大量破壊兵器は、見つからず、イラクは、9.11テロとは無関係と証明された事実があったが、その時に、裏で起きた出来事を取り上げている。

キャストが、なかなか豪華だった。主演のキーラ・ナイトレイが、巧かったと思う。それと、弁護士役のレイフ・ファインズが、やっぱり巧かった。もともと、レイフ・ファインズ目当てで、この映画を観たのだけれど。記者役のマット・スミスも、いい味出していた。ジャケット写真には、以上の3人しか出ていないので、他に誰が出ているのか、予備知識なく観ていたら、なんとマシュー・グードが出ていて、びっくり。丸坊主頭だったので、最初出てきた時、彼と気づかなくて、しかし、声で分かって、二度見した。うーん、坊主頭、似合わない気がする…。そして、リス・エヴァンスも、はまり役だった。

裁判の行方も、こう来たかって展開で、面白かった。
けーな

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