柿トマト

オフィシャル・シークレットの柿トマトのレビュー・感想・評価

3.0
イギリスのGCHQの職員が、マスコミに機密をリークするキャサリン・ガン事件を描いた本作。

世界中の要人の通信を傍受しているGCHQというイギリスの情報機関で働いている女性キャサリン・ガンはある日、イラク戦争をしたいアメリカ・NSAの依頼で、国連の議決を握る6カ国の通信の傍受。彼女は戦争反対という立場から、その機密情報をマスコミに流し、国家反逆の罪に問われてしまいます。

イギリス国内で機密を流すことの賛否が巻き起こるわけですが「政府ではなく、国民に仕えた」という彼女の言葉には胸が刺さります。

キーラ・ナイトレイはじめ、イギリス俳優のいい人たちが良い演技をしてくれます。特にレイフ・ファインズの出てきた瞬間から分かる良い弁護士の風貌。

正直、後半の国家反逆の罪を問う裁判の、肩透かし感がありますが今年観てよかった作品の一つです。
柿トマト

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