ずっと観たかったけど配信もレンタルもないから、たまにやる再上映のタイミングにようやく合って上映開始ギリギリで駆け込んで観てきた。
2008年にできた島根の新しい比較的刑が軽い刑務所にて民間主体で行われている、受刑者同士の対話がメインで犯罪の原因や自分の過去と向き合い更生を目指す回復共同体教育プログラムのドキュメンタリー。
犯罪を犯す背景に繋がった幼い頃の貧困やネグレクト、虐待、いじめ、痛みや差別など、自分自身と向き合い、思ったより丁寧な言葉で自分の中にある記憶や感情を発して震えながらも向き合っていく姿には考えさせられるものがあった。
『暴力の連鎖を止めたいと願うすべての人へ』というエンドロールの最後に流れたメッセージが本当に感慨深い。
あの青年達も子どもの時に抱きしめられ守られて、絶対的な居場所となる大人の存在があったら違う運命を歩んでいたのかもしれないと思う。
ラストで彼らの親かそれ以上の年齢のご婦人が隣の席でずっと涙をすすっていて、その涙にも心を打たれた。
