日本で唯一TCという更生プログラムが導入されている島根の刑務所のドキュメンタリー。凄く響いた。この映画見てただ数年刑務所にぶち込まれただけで更生できるわけないよなと思った。自分の感情と向き合って、自分がどう感じていたかを理解するのが大切。感情を全部吐き出してようやく自分の気持ちを整理できる。
受刑者の過去は本当に悲惨で悲しいものが多かった。虐待を受けた過去がある人が圧倒的に多かった。犯罪のニュースを見ていつも思うのが、自分はただただ運が良いだけの人間だという事。幼少期に虐待を受けたりした過去があったら犯罪を犯していた可能性は高いと思う。スシローの醤油ペロペロ事件もあまり他人事だとは思えない。きっかけ一つで誰もがやってしまう可能性がある。
「他者の靴を履く アナーキックエンパシーのすすめ」にTCでは、実際に加害者役と被害者役になりきって、自分のやった犯罪を演じるというプログラムが書いてあったが、そのシーンはなくて少し残念。
序盤にあった受刑者が挙手してお手拭きを刑務官にねだるシーンで「だめだ。後にしろ。」と言われたシーンは笑ってしまった。
