てつこてつ

友引忌(ともびき)のてつこてつのレビュー・感想・評価

友引忌(ともびき)(2000年製作の映画)
3.0
韓国ホラーは思いっきりハードルを下げて臨むとそこそこ楽しめる作品もあるにはある。

この作品、原題の「ハサミ」から「友引忌」に変えたのは、大学時代に自殺を遂げたサークルの女子部員の呪いで、時を経て、次々と当時のサークルメンバーが殺されていくという内容的にも大正解。キャストも、ハ・ジウォン、ユ・ジテ、ユ・ジュンサン、キム・ギュリらが揃い、なかなか豪華。

ぶっちゃけ話の筋は荒いし、編集も雑だし、幽霊役のハ・ジウォンが若い頃の松たか子によく似ていて凄く可愛いいので怖さも弱いが、一応、起承転結のきちんとした展開なのは、さすが、この後に「ボイス」をヒットさせただけはある監督の手腕。

中盤まで、大学のサークルの仲間たちが自殺した女子大生に呪い殺されるほど酷いことしてたっけ・・?ってのがあったけど、ちゃんと回答が用意されている。エンディングのカメラがゆっくりパンする撮影手法も不気味さがあっていい。

2000年製作と20年以上前の作品だけあって、4:3比のパソコンとか、登場キャラクターが携帯電話を誰も持っておらず電話ボックスに駆け込む演出があったりと、当時の時代背景を楽しめるのもいい。

幽霊に殺された死体は、何故だか無意味に血まみれ。
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