*続編の感想は後半*
小さな港町の漁師たちが仕事の景気づけに歌う伝統のワークソングがまさかのヒットチャート入りになるか？素朴だけれど気持ちよく観られる映画です。これまた実話というから驚き。極めて不誠実なきっかけからレコード契約へと動き出すことになるのですが、そのきっかけ以外は「ザ・誠実」そのもので、この映画の大きな柱になっています。映画としてはほとんど抑揚がなく、イギリスの田舎らしくのんびーり進んでいきます。映画用に無理に起承転結をつけず事実通り、誠実に作られたのかな、と解釈しましょう。それでも終盤は大団円になるようにバシッと決めてきます。
歌はこれ、癖になりますねー。早速、youtubeをあさってみましたが、マジで普通のオッサンたちですね。いい味出してます。
https://youtu.be/p3afGi3REu8
なんと続編が来年公開されるそうです！商魂たくましいな... 映画の中の彼らは「大事なのは漁と友情だ、金はいらねぇ」的な感じでしたが、きっと周囲がほっとかないんでしょうね。ちゃんと町のメンバーの方々に利益が分配されることを願いたい。
続編
Fisherman's Friends 2: One And All
★★★☆☆
歌う漁村オジサンがスクリーンに帰ってきた！相変わらずのんびりした村の風景と素朴な歌声に癒されます😊
前作でレコードデビューを果たすも熱狂は収まり、小さなライブ活動をするオジサンたち。新たなマネージャーがセカンド・アルバムを出そうと動き出します。亡くなった長老に代わる新メンバーもすんなりと決まり、順調な滑り出しにみえたが...
う～ん、いかにも「続編」っていう感じかな... 亡くなった長老の息子ジムがその死と新メンバーを受け入れられず酒浸りで全てを台無しに、というストーリーなのですが、いや、長老普通に寿命の全うよね(笑)。そしてその解決も、結局ジムが自分の心で葛藤し折り合いをつけるのでもなければ、村のメンバーとの交流で癒されるとかでもなく、全く関連ない女性と突然の事件によってチャンチャン。とりあえず古典的続編構文に当てはめました的な、"目的のない続編"感がすごい。
いや、そんなことはない、本作も最大の目的はちゃんと達成されている！というのも、本作を観るとまた彼らの歌が聴きたくなる♪そう思わされた時点でこの映画は成功しているのかもしれません😅
予告編
https://youtu.be/IpP5JlHglP8
