英国の小さな港町、そこで歌う漁師達が都会から来た音楽プロデューサーに“良い話”を持ちかけられて……というよくある「田舎の弱小グループが紆余曲折ありながらも華々しくトップに昇り詰めるドタバタサクセスストーリー」なんだけど、彼らの紡ぐ歌の魅力はもちろん、暮らしの中で決して譲れないプライド、伝統、家族愛、たまの茶目っ気など思わずうんうん頷いてしまうような親近感があって楽しく見れた。
荒くれた海の男達が揃いのピーコートを着て大都会ロンドンでキャッキャするシーンにほっこり。
テイマー川を超えたらイングランドじゃないと思え、の台詞に、コーンウォールの歩んだ歴史を感じた。
個人的なことだけど家族が海の仕事をしているので、なんだかんだと信仰を大切にしていたり海上保全の消防団みたいな当番があったり、海の怖さを理解せず羽目を外す観光客にうんざりしてるところにすごく共感してしまった。
