いよら

ハートビート ネクストステージのいよらのレビュー・感想・評価

4.2
前作のハートビートも面白かったですけど、今作も良かったです。

プロのダンサーを夢見るバーロウ。オーディションを受けては落ちるの日々を繰り返していたが、ブロードウェイ作品"フリーダンス"のオーディションになんとか合格する。一方ピアニストを夢見るチャーリーもあるきっかけで、"フリーダンス"の演出家であるザンダーと知り合い、舞台のピアニストとして出演することになる。主役の女優が降板したことで、ギンダーにより主役に抜擢されるバーロウ。そして、ギンダーとの距離も縮まっていく。バーロウに惹かれていたチャーリーはその2人を見て苦悩するが…。

音楽とダンスの融合。その点では前作の同様ですが、今作はピアノとダンス、しかもブロードウェイ作品を作る、っていうのが下地にあるので、ストーリーとしてはわかりやすいなぁと思います。

恋愛面もいいんですけど、今作で印象に残ったのは、バーロウとお母さんの関係、チャーリーと配達先の婦人の関係、そしてバーロウの友人達ですね。一緒に出演することになるダンサーたちがバーロウをライバル視したりせず、一緒になって喜んだり、怒ったり、支えになってくれるところが良かったです。そしてお母さんの言葉も温かい。

ラストの舞台はやはり圧巻!演出も含め、舞台として作ってあるからこそ、そこにいるような、そこで見ているような気分にもなり、素晴らしかったです。余韻を残さず、エンドロールになるのも舞台を見てるみたいでいいです。
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