猫エッグ

水曜日が消えたの猫エッグのネタバレレビュー・内容・結末

水曜日が消えた(2020年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

解離性同一性障害の主人公の物語。人格が統合されることが正解なのか、各々の人格がうまくやっていくことが正解なのかは分からない。どちらが各人格にとって良いことなのかも分からない。この物語の主人公のように、自分でとりあえずの正解を見つけて回復していくしかないのだと思う。

精神科や精神疾患を題材にした作品は、大きく二種類に分けられるのかなと個人的に思っている。一つは、精神科病棟から退院して社会生活に戻っていくというもの。もう一つは、精神疾患の治療の途中で見えない回復に向かっていくというもの。
この作品は、今まで見たそのどちらでもなく、多少非現実的ではあるが、爽やかな終わり方だった。

以下、簡単な感想。
・解離性同一性障害における人格の入れ替わりがリアルで怖かった。自分の人格が途切れるという恐怖が生々しい。
・どの人格も「消えたくない」という意志を持っているのだろうと思われて、本人の望まない統合とは果たして回復なのだろうかという疑問を抱いた。
・各曜日を演じる中村倫也が尊すぎる!全曜日が好きです。
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