水曜日が消えたのaaのネタバレレビュー・内容・結末

主人公の青年は幼いころの事故の後遺症により、7人の人格が日替わりで現れる。映画は火曜日の「僕」の視点を通して描く。性格や好み、ライフスタイルもそれぞれ異なる7人の中でも一番地味で几帳面な火曜日は、自由奔放な他の曜日たちから何かと雑用や面倒事を押し付けられながらも淡々と火曜日を過ごしていた。しかしある朝、目が覚めると水曜日になっており、つまりタイトル通り水曜日が消えていた。暫くは火曜日に出来なかったことを楽しんでいたが、月曜日の僕も同様に他の曜日を生き始めていることを知る。多重人格は統合されるのが治療として正しい方向かと思うが、月曜日も火曜日も、他の曜日を過ごす内に、それぞれの曜日に大事な人や事があることに気付く。最終的に火曜日の人格は消え、一度は月曜日に統合されたが、やはりそれぞれの曜日の僕を見捨てられず、元通り7つの人格に戻してもらい、そのまま過ごしていくというエンドだった。中村倫也全然好きじゃないし、特に火曜日の人格ヘナヘナで男らしさ皆無で嫌だったが、映画は存外面白いと思った。勿論現実的に多重人格というものを考えたらこんな設定は到底有り得ないんだろうが。多重人格までいかなくても、人はそれぞれ色んな面があって、どれも本当だから、誇張してはいるが自分を、そして他人を大切にすることを説かれたと私は解釈した。