きっちゃん

水曜日が消えたのきっちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

水曜日が消えた(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

幼い頃の交通事故により、乖離性人格障害になり曜日ごと7つの人格を持つ主人公の身体から水曜日の人格が消え、そこから記憶を取り戻す話。
確信を持てる言葉や事実が脚本には少なく、演出で表現されていて解釈するのに時間が必要な映画だと思いました。
不思議な世界観で最後まで気になり面白かったです。
人によって解釈が違うだろうし1回観ただけでは私は理解出来ていないと思う。
冒頭で事故のシーンがあり人格が増えたのは身体の異変よりも心から来るものだと思いました。
一度も家族が出てくるシーンが無く、家族が亡くなってしまったショックで、孤独を埋める為に7人での共有生活が始まったのかと思います。
友達がいないのを7人に乖離したことでの言い訳にも出来るし、誰かと住んだり共有してるというのが幼い主人公にとって必要だったんだと思う。
大人になり火曜日が恋をしたことで、分離していた人格が少なくなっていき、記憶を取り戻していきました。
人格が無くなり日数が増える嬉しさとその一人ひとりがいなくなることに寂しく感じたり、自分がどうなるのか分からない主人公の心の葛藤が見えました。
エンドロールは水曜日や無くなった曜日も加わっていたので、月曜日の人格がメインになったその後だと思うんですが、全部が無くなるのでは無く、それぞれの曜日の自分が混ざり合って受け入れて楽しんでいるのが印象的でした。
1人に纏まった人格が、付箋をつけたり7人いるかのような生活で楽しんでいるラストなのが良かった。
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