めちゃくちゃ良質な実話系だと思ったら監督クリント・イーストウッドだった。そりゃ良いわけだ。
アメリカンスナイパー以降の同じく彼による実話を元にした、ハドソン川の奇跡、15時17分パリ行きなどのパトリオットやヒーローにフォーカスした作品とは異なり、一転、犯人として疑われてしまうという悲運のヒーローにフォーカスしており、過去の実話ヒーロー作品よりも考えさせられる深みがある
一度追求してしまった手前、間違っていると気付いても舌をひっこめることが出来ず、恣意的な情報操作や捏造によって何が何でも主人公を犯人に仕立て上げようとするFBIへのラストの主人公のパンチラインが小気味良い
影響力の強い立場による、捏造や情報操作を含むワンサイドストーリーによって理不尽を食う話は、事の大小はあるだろうけど、残念ながら映画だけではなく現実でもあちこちで起きてるし、ちょっと前にもどっかであったな
