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リチャード・ジュエルのkissenger800のレビュー・感想・評価

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
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もちろん「女性がカラダを使って仕事の利益を得る」神話に加担した罪状は消せないものの、ポール・ウォルター・ハウザーをたっぷり堪能できる作品という1点で高く評価してしまう個人的なヒケ目が。いや、もう一目見たあの日からポールのことが好きで好きで(『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』2017のことですね)。

面白かったのは巨匠の一発撮りシステムにピリつくのが主役だけでなく、たとえばジョン・ハムなんてもういいかげん海千山千なはずなのに、ガチガチの緊張感を身にまとって出てくるところですよ。それに比べサム・ロックウェルとキャシー・ベイツの余裕な!

作品としては『ハドソン川の奇跡』(2016)以降の定番といえるスケッチで、ストーリーになってはいないんですよね。分かんだろ、そんな丁寧に説明しなくてもさ。って言われているようで、たしかに分かるんだけど、出演者たちがとまどうのもまた、ものすごく分かる。
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