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雨月物語のmmntmrのレビュー・感想・評価

雨月物語(1953年製作の映画)
5.0

戦によって乱れる暮らし、心。

男は欲に目が眩み、愛すべき存在を忘れ、過ちをおかす。女はその男を愛してしまったが故に苦しみ、堪え忍ぶ。

男が目を覚まし後悔する時にはもう、女は取り返しのつかない傷を背負ってしまう。

それでも女は夫を想う。「馬鹿野郎」と叱咤しながら、「もう一度あんたに会わなきゃ死にきれなかったのよ」と嗚咽しながら。



“正気に戻った罪深き男なら、これから一生涯愛してくれたものに尽くし、感謝して詫びろ”と、そう念を押された気がした。

「いま、あなたがやっとわたしの想うお方になってくだすった、とそう思った時、わたし はもうこの世のものではなくなったのです」
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