psykosaeko

雨月物語のpsykosaekoのレビュー・感想・評価

雨月物語(1953年製作の映画)
4.3
たまりませんでした、最高!

しなりしなり、スッ、キッ!!!のような擬音語がこんなにも体現できるんだと驚いた京マチ子の演技。
この世ならざるものかもしれない、でもそれでもいい!!!となってしまう源十郎の気持ちもわかる。

照明の濃淡もすごい。屋敷に蝋燭が灯っていくあの美しくも怪しい感じ、たまりません。

現代の私からすると、この男たちの身勝手さ、殺してやりたくなるほど腹だたしいけど、古風な「惚れた男にゃ」感もここまでくると浸ってしまう。

あと何と言っても音楽。溝口健二の、この古風な情緒と、現代的な音楽の感性のバランスすごすぎる。音楽、音響?担当は早坂文雄という大天才が手掛けているようなので、今からリサーチしてきます。
psykosaeko

psykosaeko