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ひとつの太陽のruiのレビュー・感想・評価

ひとつの太陽(2019年製作の映画)
4.2
2019年の台湾映画『ひとつの太陽』は、少年犯罪、未成年の妊娠、不器用な家族愛などを描く大作。米ヒューストン映画批評家協会の「外国語映画賞」を受賞し、第93回アカデミー賞国際長編映画賞のショートリストにも選出。

原題『陽光普照』は、中国語で太陽の光が満遍なく地上を明るく照らす意味。「公平にすべての人を明るく、温かく照らす」ことを理想とした兄が、非行に走る弟と家族の関係性で悩むことを象徴する。

また、兄が話した「司馬光の水がめの話」は、ユング心理学でいう「影(シャドウ)=もう一人の自分、自分が認めがたい影の部分」を指していると思われる。家族全員影の一面があったが、それを受け入れ、家族崩壊から再生に向かう構成になっている。

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https://diary-ry.com/2021/03/06/1667/
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