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ひとつの太陽のgeminidoorsのレビュー・感想・評価

ひとつの太陽(2019年製作の映画)
4.4
なんなんだコレ!またもや当たりと云って過言ではナイぞえっ。少なくともワタシには。
台湾映画あまり観る機会無かったが、ダレるかと思いきや睡魔も忘れ、一気に魅入ってしまったぞなもし。
先に亡くなられた青山真治監督作の"九州サーガ三部作"の匂いを思い出したりしたナ個人的には。

先ず、この作品で"殺人や盗みはいかがなものか"等や性善論を交わしても御門違いだ。
何故なら…作り手は実は神話的な処から己の見方そして表現の立ち位置を定め、役で云うと父や長男のコトバや行動を持てして"何か普遍なる静かで強いもの"を現そうとしたのだと思うから。
それが題(邦題はチト意味がブレてると思う)であろうか。

劇中、絶妙なシーンで突然○○達に唄われる喜納昌吉の"花"(歌詞は異なる)のメロディに思わずウルっと来たら、横で観ていたカミさんも眼が赤くなってたぞ。
微妙なクラッカーの演出は笑った笑った。大好きダヨこうゆうシュールさ。(ビシバシステムを彷彿とさせるネ)(知らん人も増えてるんじゃろな… ふせえりじゃヨ!ふせえり。俺、大好きなんだヨネ!ふせえり)

然し本作は、お涙頂戴のドラマなんかじゃないし、喩えば韓のヒューマンドラマのお決まり大袈裟小袈裟演出とも異なり、終始淡々とした抑え気味演出ながらストーリーは規模の割に展開がはちゃめちゃじゃなく或る意味では見事であったし。
第一、なんと云う光と影の色濃い捉え方!撮影も編集も良いでないの×2〜だ。
音楽も音種(音色ではない)を抑えて、鑑賞側を矯正画一化しようとは思ってないだろう装飾さがグッド×2だ。ロックしか奏でてきたのではない柔軟さがヘタウマ的に随所に感じられり。ま、欲を言えばもっと音数少なくてもいいしネ。(音数は少なくすりゃする程に技とセンスが問われるけどサ☝️)


P.S. 明朝が早起きでなけりゃ,未だ未だ書けそうだが…
いかんせんオヤスミナサイでござるっ。
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