真夜中が至高

マローナの素晴らしき旅/マロナの幻想的な物語りの真夜中が至高のレビュー・感想・評価

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Eテレ日本語吹替にて視聴(エンドロールなし)。

幻想的なアニメーションで、人間の描写が非常に独特。
その一方で主人公の犬は通常のイラストの様に可愛らしく描かれており、この世界で正常なのは犬だけなのではないかと思わされる。
癖のある絵本のような絵で、この手のアニメを自分がみたことがあるとするならNHK みんなのうたの1~2分だけだと思う。

「別れの夜の臭いがした」
「幸せは苦しみの休息に過ぎない」

そして、名前を与えるのは骨を投げるよりも容易い、という悲しい達観にまで犬は至る。
それでいて12秒だけのパパと同じ様に敬礼してみせる。


宇宙や惑星のようなくるくると廻る描写が随所にある。

太陽系の惑星はかつての冥王星を含めれば9つ。
planetの語源に「さまようもの」、とあるのに関係あるのかな。
9番目の末っ子の仔犬。