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マローナの素晴らしき旅/マロナの幻想的な物語りのツのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

「今の私が 世界で一番リッチな犬」
この作品の一番好きなセリフだ。
マロナの声をのんさんがやってくれてよかった。素人目にも演技が上手く、少ないセリフでマロナの喜怒哀楽を彩ってくれる。
「私 女の子よ!」のムッとした声、ママの凛とした性格をしっかり継いでいて可愛い。

アナにとっては、マノーレとの時間は宇宙のすべてだったんだろう。マノーレとの時間は本当に楽しかっただろうな。ずっと続けばよかったのに。柔らかな音楽と弾ける光、美しい曲線タッチの映像が本当の幸福を教えてくれる。アナは今、こんな気持ちなんだね。
アナはマノーレの幸せを願って家を出る選択をする、そんなに謙虚じゃなくていいよ犬は…(涙)マノーレの寝顔を見て寝たかった、ずっとそれを優先していいのに。。
イシュトヴァンに拾われたとき、アナを探す張り紙が映るのが、私にとって一番ずっと悲しいことです。
アナの選択は、マノーレを傷つけた。後のマノーレがサーカスでうまくやったって、そんなの、、私はアナに幸せになってほしかった。
マノーレとの思い出を引きずって走るシーンでは、やさしくて、未来の不安を少し思わせるギターの音色がもの悲しく、泣いてない瞬間がなかった。

マロナは、人生を振り返って「幸せだった」とは言わなかったのがこの物語の好きなところです。
別れの匂いを知って、紆余曲折があって、好きな人にも嫌いな人にも会って、いろんなことがあって、過去のことは考えても仕方なくて。
おそらく最後は愛してくれていたソランジュの母と祖父は、マロナの死を悼んでくれるでしょう。
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