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家に帰る道のTAMUのレビュー・感想・評価

家に帰る道(2019年製作の映画)
4.4
いやー、良かった。胸が熱くなり、あのアイツ、伊藤詩織さんに暴行した山口某に腹が立って仕方がない💦

『家に帰る道』と言うと、チョン・ドヨン主演のこちらも胸に突き刺さる『マルティニークからの祈り』の原題であり、そもそも良作の予感。

本作は同タイトルになるのを避けたか、原題が『秘密の庭園(정원=ジャンウォン)』で主人公の名前を掛けている。が、珍しく洋題『GO WAY HOME』がしっくりくる。

ジョンウォンの秘密、たった一つの夫への秘密。それは10年前に性暴力を受けたこと。
それが警察からの犯人逮捕の一報から、秘密を隠した存在となり、幸せだった夫婦の関係にヒビが入る。

夫婦の関係に加え、事件以来疎遠となった母親と妹。なぜ疎遠となってしまったかが明らかになると、その分かる感が絶妙で胸が苦しくなる。

あっと驚く展開は無いが、あっと驚く展開なんていらない、平穏な世界に戻って欲しいと祈ってしまう120分。

主演はインディペンデント系映画に複数主演している実力派ハン・ウヨン。愛嬌たっぷりだったりしない、等身大の女性を演じる。

そして、もう1人の主演と言っていいでしょう。夫役に『未生』クラスタ歓喜、資源課のクソ野郎ハ代理ことチョン・ソクホ 主演♪
主演作を日本で見られるとは〜♪
やっぱり、チョン・ソクホの演技は推せると確信!
優しいクマみたいに安心感のある家具職人を熱演。

まあ出演する皆さんの演技がどなたも目を見張るのだが、感激してしまうのは名バイプレイヤー、ヨム・ヘラン。この間『名もなき証人』で家政婦を演じていたのが記憶に新しい。
なんと言うか、セリフが無い所の演技が生き生きしてて、グッときた♪

大阪アジアン最終日、なんとか2作見られました〜。こんなご時世の中、ホント良作を持ってきてくれて、自粛しないでくれてありがとう!携わったスタッフの皆さまお疲れ様でした!
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