篠田正浩監督の代表作で一般にも受け入れ始めた作品。それまでの篠田作品は、どちらかというと観念的で尖った表現が多かった。個人的な好みは、尖った篠田作品ですが。岩下志麻がこれで主演女優賞取らなかったらど…
>>続きを読む<盲目の芸人がたどる悲恋の旅路>
大正期。盲目の女旅芸人おりんは山間の阿弥陀堂で平太郎という謎の男に出会い、地蔵堂などを泊まり歩く奇妙な二人旅が始まる。やがて平太郎は作った下駄を縁日の露店で売るよ…
岩下志麻はくわえタバコで「わてや」と吠えてるイメージだけど。「極妻」以前はこういう弱弱しい女だったんだ。
集団に属する瞽女が男とセックスすると集団から追い出されて〈はなれ瞽女〉になる設定。原作を読ん…
瞽女(ごぜ)=三味線と歌を生業に各地を渡り歩く盲目の女性
幼女の頃から瞽女として生きるおりん(岩下志麻)は、男性との性交渉を禁じられている瞽女の規律を破り「はなれ瞽女」になり、旅先で脱走兵の男(原…
盲目の三味唄弾きの女性である瞽女。
男の交わることを掟として禁止し、交われば瞽女の集まりから追放され、はなれ瞽女として一人で弾き語り歩くしかない。
そういう人の話で、なぜ禁止せざるを得ないのか…
撮影監督・宮川一夫がとてつもなさすぎる。
海や川の撮り方…裸で沐浴する場面のこの世離れした美しさ…言葉を失う…
でもちょっとだけ物足りなさを感じるのは監督の特質な気がする。
画面も岩下志麻も美…
目が見えない瞽女を見下して群がる男たちが気持ち悪いんだけど、瞽女のほうも抱かれたいと思ってしまう皮肉。男と女はヤッたら終わりだと、ヤらないから関係を続けられるのだと、それを教えてくれるのが非国民脱走…
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