擁壁に挟まれた暗く細い道。上には墓のような十字が見える。向こう側から緩慢な行進。杖をつく者二人。両脇を抱えられた白シャツの禿頭の男など。「早くしろ」「あのクソ野郎」。部屋に複数人が集まった場面は少し広角に見えた。タラップを降りるヴィタリア。飛行機を映すカメラ斜め。ほぼ固定カメラ。手の震える神父。紫。「あの神父はおかしい」。スラム街の辻を歩いて曲がる姿を映す場面のみカメラ動いた。隣家の生活音が常に聞こえる。家。部屋。家具。料理、睡眠、シャワーなどの生活。屋外場面はずっと夜？日差しが通らず暗い室内。終盤、カーボ・ヴェルデの家の風景は穏やかな空。棺が細い道を通るリスボンでのショットは明るい。墓場の場面も。人生は苦しい。家屋を自分たちで建てる豊潤なショット。
