俺たちのガイ・リッチーが帰ってきた。
「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」と「スナッチ」が公開された当時、イギリスのタランティーノが現れた、と歓喜した者からすると、以来ずっと刺さる作品が無く寂しかったもので、本作のようなクライム・コメディは嬉しくなる。
もちろん、そこまでの前振りも大切だけれど、トドラーズの登場からの展開で一気に面白くなった。
マシュー・マコノヒー、チャーリー・ハナム、コリン・ファレルは重力のあるさすがの演技。
逆にヒュー・グラントは軽妙さでバランスを取っていて、チームプレイに感心。
緊張感の漂う中での遊び心のある台詞。
バイオレンスとユーモアは絶妙だったし、サントラや衣装のセンスも光ってた。
悪党やクソガキどもが懲らしめられるのって快感。
トドラーズのトラックスーツ、あれは欲しくなる。
彼らとコーチがメインとなるスピンオフが観たくなってしまった。