ロンドンの麻薬利権をめぐるマフィアの抗争を描く、どこかコメディテイストの犯罪映画。
麻薬抗争という非常にヘビーな内容を扱っているのに、どこかコメディ映画を見ているような剽軽さを感じるのは、多分に舞台が英国であるからなのだろうなと思う。銃による打ち合いのシーンが（それほど）あるわけでもなく、犯罪組織の規模も小さく、大農場で厳重に栽培されている麻薬も、いわゆるハードドラックではないマリファナ。米国に比べるとどうしても感じてしまうこのちゃっちい感じが、かえって物語をより面白くしている。個人的には、極悪人が大量に出てくるヘビーなクリミナルものよりも、ずっと見やすい好みの映画だった。
