からかす

ジェントルメンのからかすのレビュー・感想・評価

ジェントルメン(2019年製作の映画)
4.0
ガイリッチー映画を全部見たわけではないものの
全体的にはなんか洒落た雰囲気があって
それが鼻につくときと嫌じゃないときがあって
本作は後者だったかなという印象。

そのキモとなっているのは
マシューマコノヒーの存在感。
現役バリバリのうちに引退したがる麻薬王役だが
彼のカリスマ性・大物感・不遜感が実にカッコいい。
どんなピンチに陥っても不敵な笑みを浮かべ
金には執着しないのに
プライドと愛する妻を傷つけることだけは絶対に許さない。
まさしくジェントルマン。

右腕としててんやわんやトラブル続きの
チャーリーハナム演じるレイモンドは可愛いし
麻薬王の妻として女傑に君臨する
ロザリンドも素敵。
でも特筆すべきはコリンファレル演じるコーチ。
こんなん好きにならない人いないでしょというくらいの
快男児(頭のネジは緩い)。
根っこがいい人なのにトラブルに巻き込まれるも超強い。
ズルいねー。

いわゆる麻薬抗争ものという感じではなく
あくまでも対立相手にいかに洒落たハッタリをかますか
というメンツ勝負という感じ。
登場人物も多い割に交通整理がきっちりされているので
さほど混乱することもないのは監督の手腕。
あとは見得を切る姿をご堪能ください。

レイモンドくんがストリートのチンピラに
「Manner makes man」を一応やろうとしているのが
可愛い。
そのあと上手くいかなくて銃ぶっ放すのも可愛い。
からかす

からかす