ゴン吉

ジェントルメンのゴン吉のレビュー・感想・評価

ジェントルメン(2019年製作の映画)
4.0
ロンドンの裏社会を舞台に、探偵と麻薬組織の駆け引きを描いた犯罪ドラマ。  
ガイ・リッチー監督が脚本・原案・製作を務め、ヒュー・グラント、チャーリー・ハナム、マシュー・マコノヒー、ヘンリー・ゴールディング、ミシェル・ドッカリー、ジェレミー・ストロング、コリン・ファレル、エディ・マーサンらが共演。 

ゴシップ紙の編集長ビッグ・デイブ(エディ・マーサン)は、ある日、パーティーで麻薬組織のボスであるミッキー・ピアソン(マシュー・マコノヒー)に挨拶しようとしたが無視される。顔をつぶされたデイヴは、ミッキーのスキャンダルを握るために探偵(ヒュー・グラント)を雇い、ミッキーとある貴族の関係を調査させる。その貴族の娘は失踪してヘロイン中毒だったので、ミッキーの何らかの関与を疑ったのだ。探偵は調査で得たネタをもとに、ミッキーの右腕レイモンド・スミス(チャーリー・ハナム)に2000万ポンドを支払うように強請をかける…  

ヒュー・グラント演じる探偵とレイモンド・スミス演じる麻薬組織の右腕による二人の会話を軸とした群像劇で、ヒュー・グラントが狂言回しを、レイモンド・スミスが聞き役を担当している。
ガイ・リッチー監督の初期作にみられるような作品構成で、登場人物が多くて複数のサブストーリーが並行して展開するので集中して観ないと置いてきぼりになる。
前半は次々と沢山の人物が登場して彼らが複雑に絡みながらゆっくりとストーリーが進むが、終盤はお互いに相手の裏をかきながら二転三転する怒涛の急展開を経てクライマックスを迎える。
ガイ・リッチー監督らしいユーモアを交えたスリリングな作品です。
「もしジャングルの王になりたいなら 王のようにふるまうだけじゃ足りない 王にならなければならない 疑いがあってはダメだ なぜなら疑いは 混乱と自身の破滅を招くからだ 女王から教わった やらせてくれ」 

2024.4 BS-TBSで鑑賞(土曜映画デラックス・吹替)
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