ずっと気になってた作品
中国の大河、富春江のほとりで暮らすとある一家。認知症の母親と4人の息子、それぞれの妻と子ども。家族の形を四季折々の流れと共に見せていく。
非常に美しい映画でした。
ホウ・シャオシェンやエドワード・ヤンのような映像感覚が冴え渡ります。それは小津や溝口、木下恵介などにも通じる美です。
それぞれ4人の息子たちの人生が違うのに、一貫性を持っている。親切さだけで人に迷惑をかけ、自分が貧しい思いをする。
それとは別に自分になろうとするその下の世代の人々。若い2人には何もかも備わっている。
ほとんどドラマは起きませんが、観ているだけで日常の楽しさを味わえる映画でした。ただ、まだまだホウ・シャオシェンのような客観的な視点が出来てなくてカメラワークや音楽でドラマチックに魅せてしまう点があったのはんーでした。
あと途中の10分ぐらい長回ししてるシーンはちょっと凄かった…。
このグー・シャオガンという監督は、間違いなく中国を代表する監督になりますね!
多くの人に観てもらいたい一本!!!