凄く長いワンカット。
今まで見た中で最長記録だと思う。
川に沿ってずーーーっと。
長男夫婦と次男夫婦で
蟹を食べるシーンは印象的だった。
この2組は考え方は違うけど、
お互いを否定しなくて
それが良かった。
街の変貌のスピードは凄まじくて
人のマインドはそんなに早く変われない。
あの小さな船で寝泊まりしてる家族が
いきなり新築の高層団地に越すんだから
とてつもない変化。
地べたで魚を捌いてるような港町に
高層団地が建っちゃうってのが、
なかなかすごいな。
4兄弟の周りで起きる、半径5㎞くらいの
とてもミニマムな話なのに、
登場人物のキャラクターの豊かさ、
風景の美しさ、
とっても贅沢に思えた。
長男が、娘の恋人に
ズケズケと年収聞いたり
そんなんじゃ
ずっと借家だと言ったりとか、
初対面なのにスゲーなって思った。
デートしたり、
結婚式したりしてたあの楠や
その周りの川沿いの風景は、
それこそ千年前から
あそこにあるんだろうなぁ。