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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のHIGHINLETのレビュー・感想・評価

4.0
対処策がまるで読めないトリッキーな術にチームで乗り越える戦いと、
力対力の真っ向勝負て示す柱・煉獄杏寿郎の異次元の強さを豪快な映像で
十二分に堪能できた。

炭治郎達が乗り込んだ無限列車で待ち受けていた鬼・魘夢は非力だが用意周到な頑張り屋さん。

鬼殺隊を含めた乗客を
まず駅員を手玉に取って切符を媒介に夢の世界に誘う。

それから魘夢にそそのかされた者達が鬼殺隊と縄で手と手を繋ぐ。

そして、縄を通して夢の中に入り込んだ協力者が精神の核を破壊し廃人にするといったかなり回りくどい手順を踏む。

気味の悪さで物語に引き込まれて見えるときは気にならないが、眠らせた時点で殺せると思える。

眠った炭治郎たちの精神が清々しい水面だったり、燃えさかる石畳だったりとみんなの個性がよく出ていて煉獄さんの生い立ちも真っ直ぐな人だと短い時間で分かった。

炭治郎も優しさだけでなく過去に踏ん切りつけることが胆力も成長する姿が見れて頼もしかった。

いざ炭治郎と対峙した魘夢。
催眠術は使えるわ、本体も見当もつかないところにあって手強くて見応えがあった。

魘夢とのバトルで充分楽しめたが、それを忘れそうになるくらい煉獄さんと上弦の鬼・猗窩座が面白かった。

質問に即答する潔さや冷静な判断力下すことができる煉獄さん。

さらに、猗窩座との戦いでハイスピードで次から次へと技を繰り出す煉獄さんに心身ともに圧倒的
な格上の存在と感じた。
グルグルと回るカメラワークや炎の激しい揺らめきにケレン味があった。

自分ができることを全うした煉獄。

伊之助が泣く炭治郎にかけた冷静な言葉に涙したが、伊之助の方が号泣していて次第に笑えた。

善逸の夢見た世界が禰豆子ちゃんとのデートでらしくて微笑ましかった。
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