さく

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のさくのレビュー・感想・評価

3.0
原作は未読(Kindleで積読中)、
アニメは直前にAmazon primeで一気見しました。

以下、アニメ、映画双方ネタバレふくみます。

まず、アニメを見ての感想。
・テンポが良くてサクサク見れるし、まあ、楽しい。アニメーションも良く動いて綺麗でそれだけを楽しみに見ても良いくらい。
・テンポを良くするため意図的にやってると思われるが、色々薄い。鬼になった背景とかが、あまりにもサラッと描かれ過ぎていて、取ってつけたよう。「はい、この設定なら泣けるでしょ?」みたいに言われているようだ。
・これもテンポ重視が故にだろうが、都合が良すぎて一本道RPGをプレイしているよう→カラスがいつも行き先を示してくれる。血を運んでくれる猫がいきなり登場する(その後見ない)。
・間や余韻が少なく深く入り込めない。
・以上をもってJJエイブラムスの映画のようだ(一応褒めている)
・結局、こうしたテンポの良さは今の視聴者の趣向に合わせてもので、たまたまヒットしたのではなく、計算し尽くされたヒット作なんだと言う印象。あまり鬼の背景を深掘りしないのも、「重くなりすぎない」という意味で計算してこうしているんだと思う。

次は映画です。
記録的なヒット作になっているということもあって、かなり厳しめに述べてます。ただの子供向けエンタメアニメとしてならもっと高い点数でも良いと思いますが。

まず、アニメと違ってテンポの悪さ(話が進まない)のが気になった。色々事情はあるんだろうけど、「これ映画一本撮るような話?」

煉獄さんかっけー、泣ける、はいいんですが、そもそもこの人つい最近出てきたばっかりでしょ?炭治郎はまだしも、他の2人は初対面なんだろうし、そこまで思い入れあるの?

もっとも視聴者には、きちんと「泣けるためのお膳立て」がアニメに比べると丁寧に準備されてはいるんですが、初期からずっと出ていたレギュラーキャラでもないきねぇ…

鬼側の背景やら何やらは、煉獄さんの影に隠れてアニメ以上に何の説明もない。これじゃ、「鬼だから悪い。悪い奴は倒す」みたいな勧善懲悪になってしまっていて、どうもグッとくるものがない。あえて厳しく言うと、子供向けアニメとしてはいいと思うけど大人の鑑賞に耐えるか? というと微妙かと思う。戦闘シーンも尺に合わせてか冗長過ぎてやや退屈。ラストも感動の押し売りのようでちょっと長すぎるように思う。

文句ばかり書いてますが、アニメの続きが出たら見ますし、原作も追って読みます。
さく

さく