鎌谷ミキ

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の鎌谷ミキのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

昨日観て、記憶のある内にマンガで補完して、軽く通常版パンフと今回の入場者特典ブックも読みました。スタッフのこだわりが細かい!その場面が得意な人をポジションに置くという、途方も暮れる作業の成果があの仕上がりなんです。

まずは、原作。映画になってるのは一冊半ぐらいの分量。そう、思っているよりあっさりと描かれているのです。戦闘シーン、これをあの映画のように具体的に描くことはあまりなかったということです。

そして、映画。原作の第三者の声をカットする以外はほぼ一緒であると断言できます。序盤にお館様が出てくる演出が足され、セリフも加わっているでしょうが、ヒトコマの説明を画で丁寧に説明されている印象です。無意識の領域と戦闘シーンがそれですね。それはそう、テレビアニメと同じ手法。作り手はそれをさらに丁寧に描くことに成功したのです。

やっぱりネタバレ込みで書くならば、煉獄さんの最後に触れないわけにはいかないでしょう。
ジャンプの王道かもしれない。このような最後もあったかもしれない。原作のセリフ、名言がとにかくいいので、そこに声が乗り、音がし、自然にそこにいるように動くという、アニメのよさが詰まっているからここまで心を揺さぶってくるのです。
私は何度も泣きましたが、過去戦闘シーンで泣いたことなんてありません。魂と魂のぶつかり合い。そして、後輩に託す姿。大切な人を失った喪失感。「俺の家族を侮辱するな」もよかったですよね。
煉獄さんだと「母上、俺の方こそ貴女のような人に生んでもらえて光栄だった」その後、母上との会話もいわずもがな。

伊之助がいいこと言ってる「どんなに惨めでも恥ずかしくても、生きてかなきゃならねえんだぞ」伊之助、成長したね。炭治郎だってそうだけど。

私はこれからも鬼滅を追いかけます。そうだ、マンガで続きを読もう。前に進もう。
☆5じゃないのは、マンガよりも自死シーンが多用されてた所と、最後の炭治郎の「煉獄さん…」がくどかった所だけです。
鎌谷ミキ

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