こなやん

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のこなやんのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

遅まきながら とうとう鑑賞してきました。
DVDが出たら観ようと思っていたが、友人に誘われて時間的にも適当だったので拝見した。
テレビシリーズは鑑賞済み。

レビューや見た人の感想を聞いていたので、絶対泣くもんかと身構えていた。結果なんとか泣かずにこらえたが、正直 二度三度と込み上げた物を押さえるのに苦労した。 何も聞かずに観に行っていたら大変な事態になっていたかも知れない。

前半でくだらないギャグが多発した事で「なんだコリャ?」大した事無いんじゃないと思わせて、無限列車での戦いはまずまずの仕上がり。

それから本題は、ラスト30分 上弦の鬼vs煉獄の死闘が息もつかせない見せ場になっている。
作画も良く、動き カット割り 迫力の音 音楽 何より煉獄の声&台詞が胸に染み渡る。

仲間や家族の絆 愛 正義など色んな物を盛り込んでいるが、私個人的に一番響いたのは、杏寿郎の母が「強き者はその強さを 弱い者や助けを必要とする者へ正しく使う責務が有る」とさとし教育する場面だ。
そしてその教えを頑なにまっとうした煉獄の まばたきもしない真っ直ぐな目と強さに胸熱くなった。

今どき 政治家の様な権力者や富裕層と呼ばれる金の力を持つ者など、強い者は弱い者をより一層たたき 搾取し 自身をますます肥大させている。まるで鬼👹でわないか。
作中 杏寿郎が意味軸も「人は死ぬからこそ儚く素晴らしい」的な言葉を言う場面がある。
いくら金に執着し、まみれて自身を肥大させたところで 金持ちも貧乏人も総理大臣も最後には人は死ぬのである。

そんなメッセージが山の様に詰まった作品だと感じたが 私の考え過ぎだろうか?

と言う訳で 首が飛んだりスプラッターな箇所も有るが、正しく鑑賞する手助けをすれば 子供達にもとても良いメッセージになるのでは無いだろうか。
こなやん

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