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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のtoncoのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

限りある命の美しさ


公開日翌日に、姪と映画館で鑑賞しました🎶2回目はIMAXで観ました!当時は本誌未読でコミックス22巻まで既読。


私はアニメの1話でハマった口です。
土下座で物事を解決しようとする姿勢がとても嫌いなので、まず義勇さんが膝を付けて妹を殺さないでと請うシーンで炭治郎をまさかの大叱責する「生殺与奪の〜」シーンで心奪われました😊

蹲ったところで時は戻らないし、強くなるしかない。ほんとそれですわ〜

原作の吾峠先生は本当に何者なんでしょうね。仏教系に通じてることは間違いなさそうですよね。いろんな台詞が釈迦の説法を聞いてるような、人間が普遍的に抱える悩みや葛藤への答えをくれます。

マンガの後半はずっと泣き通しでした〜😭



以降、原作の流れに少しだけ触れますのでアニメ派の方はご注意を…

ーー
特に私は18巻、この無限列車編と対になる猗窩座のエピソードがめちゃくちゃ好きで1番号泣したので、無限列車編の映画はとても楽しみにしていました。

猗窩座のシークレット声優を劇場で知りたかったので一刻も早く映画館へ。

猗窩座の予想は、中原茂さん(人造人間17号とか妖狐蔵馬の方)だったんですが違いました😂
でも聴いた瞬間、石田彰さん…!!!
圧倒的な強さと格を示すカリスマボイス。それでいて奥に悲しみをたたえる感じがよく出てました、、
もう、この先18巻がアニメになった時を想像するだけでお酒が何杯飲めるやら🍶


おそらくクライマックスの無限城編は映画で2部作か3部作でやるのかな〜と踏んでるんですが、もしや猗窩座のエピソードは、吾峠先生のこぼれ話ネタを用いてアニオリ描写入れてくれるんでは・・?と期待。


そして無限列車編…極上の映画時間でした。ブルーレイも完全生産限定版をポチっとしました。

前半の魘夢との戦いは、マンガの描写や構図の方が好きだったなぁというとこも💦
実は夢だったという切り替わりのシーンや、結核の少年が憑き物が落ちた瞬間の晴れやかさとか。

しかしながら、
炭治郎の夢見心地な世界とホラー的な演出が交差する世界観はアニメならでは。

最初の涙腺決壊ポイントは、炭治郎が六太に縋られるところ。。特に禰豆子の顔を見た時のハッと気付いて涙がこらえきれない時の表情に、涙・・



そして後半の怒濤の展開…

もう猗窩座の登場からは息するタイミングが分かりませんでした。彼の過去を知ってる身としては、放たれた術を見るだけで辛い。でもあまりに美しい。

煉獄VS猗窩座の死闘は、本当に製作スタッフ頭おかしいんじゃないか?という気合いの入りよう。

名優たちの芝居合戦がすごかったのはもちろん、1秒も目を逸らしたくない作画との美しさ。アナログの良さも存分に生かされた手触り感のある、うねるようなアニメーションにめちゃ興奮!!

術式展開で流れるエレキギターも格好いい。このシーン見たくて、2回目の鑑賞に繰り出しました。


この猗窩座から煉獄への「鬼になれ」「絶対にならない」の問答は、吾峠先生が鬼滅を通して言いたかったことが詰まってるんだろうなと。

命に限りがあるからからこそ人間は美しい。どれだけくじけようとも、それを乗り越えようとする生命の輝きの尊さが、後世へ想いをつなぐと。


傷もすぐ治るし永遠の命を手に入れられる鬼ではなく、あえて弱くて儚い人間として生きる道を選ぶ。
煉獄さんがこの決断を貫き通すところめちゃくちゃ格好いいし、辛い世を生きるすべての人たちの励みになりますよね👊



そして何より私がこの無限列車編で1番好きなのは、伊之助から炭治郎に送る喝!

泣くんじゃね〜って。それまで炭治郎とか善逸から、人としての常識や情緒を教えてもらってた方の伊之助が、今度は炭治郎に、「生きろ、前を向け」みたいに背中を押す。この逆転構図、最高じゃないですか?

伊之助は、ふいに人として大事なことをストレートにぶつけてくれるので、鬼滅の中でも最も大好きなキャラクターです(恋してるのは実弥)。



ブルーレイも届いてすぐ鑑賞しましたけど、ホームシアターで見るとより映像密度の濃さやスピードがいかに変態じみてるか分かって楽しいです。

簡易のサラウンド音響を整えてはいるんですが、猗窩座の戦いを最大限楽しむために、センタースピーカーも強化しました😆 音楽の低音と、石田彰さんの艶のある声が混じり合うの最高ですよ…。


ブルーレイでまだまだ浸りますが、今はアニメ2期が待ち遠しいです!
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